30歳目前での転職活動中のshantianです。
最近私は「失われた20年」についてよく想いを馳せます。
「失われた20年」は私を含めたミレニアル世代の方々も耳にしたことはあると思います。
近年の社会の急激な変化を受けて、「失われた20年」とは何だったのかをようやく実感してきたのでその想いをまとめてみます。
失われた20年とは
そもそも「失われた20年」とは、何なのか改めて調べてみました。
要するに、バブル崩壊から経済成長が低迷したおおよそ20年の期間を指しています。
なぜ私は失われた20年を実感したか
これまで社会構造が変わらない20年間を生きてきた
物心がついた頃には、バブルが崩壊していた私達の世代にとって90〜00年代は今思うと、社会変化に乏しい時代だったと感じます。
その当時の企業の顔ぶれの変化を見ても、頭角を表したのはユニクロでありニトリでありデフレに強い企業であって、社会変化を促すような企業ではないのです。
そのため「失われた20年」においては、職業や人生の選択肢、価値観の多様性は広がりを見せませんでした。
日本人は物質的な豊かさを満たしているにもかかわらず。
ITとスマートフォンが世界を変えた
それが2010年代に入り、震災復興から立ち直りかけた頃には、米IT大手のサービスが完全に世の中に浸透していました。
「Geogle」「iphone」「Amazon」「YouTube」
スマートフォンが普及して、誰もが情報発信できるようになり、広告のおかげで理想のライフスタイルの実現ができて、価値観が多様化していったのです。
未来を描いてきた企業や先駆者の行動によって、ミレニアル世代の価値観がいよいよスタンダードになってきました。
働き方改革によって価値観の多様性を推進する政府
そして決定的だったのが、それを助長するかのように政府が方針を定めた「働き方改革」です。
「働き方改革」「副業推奨」「人生100年時代」「学び直し」
以上の働き方に関する意識を改革する方向性は、これまで日本が歩んできた経済成長から考えても大きな変換点です。

「失われた20年」についての面白い考察記事があったので以下に引用してみます。
バブル以降しか知らない世代は、「余裕を失うギリギリまで働く」という働き方しか知らない。しかし、そんなやり方を続けていたらイノベーションなどできるはずがない。(中略)
今の日本に必要なのは、これまでの「もっと頑張れ、そうでなければ世界から取り残される」と脅し、尻を叩き、余裕ひとつ残さず無休憩で頑張らせようとすることではなく、「もう十分頑張ってる。むしろ“少し頑張らない”余白を意識的に作り、力こぶの入れ所を考え直そう」と訴えることではないか。
(引用元:失われた20年の本当の原因は「頑張りすぎた」から)
日本人はこれまでとおり、頑張るだけではダメなのです。
価値観や働き方の多様性を認めることに未来があると思います。
物欲を刺激して経済成長した国だからこそ、「物質から時間へ」豊かさの価値観が移行されるには時間かかるね。
失われた20年の本当の原因は「頑張りすぎた」から https://t.co/ELQh03PqcP @JBpressから
— Shān tián@2度目の転職活動始めました (@kocoum1988) 2018年5月17日
とはいっても、猛烈に働いてきたおじさん世代の価値観が簡単には変わらないのも事実。
カフェの隣の席で談笑してた役員クラスのおじさん方もほんとにこの発言してた。 https://t.co/UqgwJBFqU7
— Shān tián@2度目の転職活動始めました (@kocoum1988) 2018年5月19日
日本で生活しているだけで、上の世代との価値観の乖離を実感する場面は多いです。
経済成長至上主義からの脱却が必要
政府が働き方改革を推進していることを私は最大限に評価します。もし、民主党が続いていたら日本人の働き方の変革も、あと5年10年遅れているかもしれません。
というのも、私は日本という国ではまだまだ政府のトップダウンが大事と思っています。
経団連に加盟しているような金融・製造業のトップの価値観と、働き方改革は大きく考えの隔離があると思うのです。
もちろん経済成長は大事です。雇用機会の創出や税収を増やす上でも重要です。
ですが、どんなに景気が上がろうと、労働者の賃金はなかなか上がりません。
一部の大企業はボーナスでそれなりにもらえるかもしれませんが、大多数の労働者は給料アップの実感がないはずです。
それもそのはずで資本主義が高度に発達するにつれて、資本の行き先はどうしても株主ファーストになってしまうのです。
NewsPicksにコメントしているような、ITや起業家の方々は未来を描けている印象ですが、経団連の方々はどうしても売上や株主ファーストを目指す、経済成長第一ですよね。
働き方の自由度が増す日本へ
私がこれから就業するであろう若い世代に言いたいのは、働き方が流動的になり、価値観が多様化する未来を信じて行動してほしいこと。
そして政府に思うことは、もっともっと働き方改革を進めてほしい。
有給休暇未取得企業への罰則を真剣に採用していただきたい次第であります。
そんな中、私も8月一杯で有給ほぼ使い切って退職しました。
現在は、職探し中です。
経団連が発表した新卒就活方法の見直しといいこれからの就職や雇用は大きく変わることが予想されます。
もっともっと働く意義を求めて生きていくべきかなとおもっています。
