こんにちわ。ティースタンド愛好家です。
この記事では台湾茶の東方美人について解説していきます。
東方美人とは?
東方美人は台湾生まれの青茶(半発酵茶)になります。
台湾茶を代表する品種のひとつで、独特な製法で作られることもあり、台湾茶の中でも特徴ある味わいを形成しています。
東方美人の歴史
人気の高い東方美人ですが、誕生のきっかけは偶然のものでした。
19世紀の台湾で、ウンカ(害虫)に噛まれた茶葉を製茶したところ、独特の香りと味わいが生まれたのがきっかけです。
本来お茶を生産する際は害虫に噛まれるのも防ぐのですが、新芽の部分がウンカに喰われることでその部分が発酵して、独自の味が生まれるようになりました。
そのため害虫駆除の農薬を一切使うことができず、生産量が少なく希少なお茶です。
東方美人のお味
東方美人は台湾産の青茶(半発酵茶)です。
発酵度は60%から80%と高めなので、色合いも紅茶に近い紅色になります。
独特な芳ばしさがあり、少し甘みも含んでいます。一般的には芳醇で密のような味わいとよく形容されます。
紅茶でいうところの少しダージリンにも似たフレーバーです(マスカテルフレーバーとも形容されますね)
東方美人の淹れ方
半発酵茶の東方美人は80℃~100℃の熱湯で淹れると美味しく飲めます。ベストな抽出温度は種類や銘柄にも左右されますので、パッケージ裏の淹れ方や、自分の味覚でも確認しながら探してみるのが良いでしょう。
茶葉の状態にもよりますが、基本的に2gの茶葉に150ml~250mlのお湯を注ぎ、3分程しっかり蒸らすと美味しく飲むことができます。
東方美人のカフェイン量
半発酵の東方美人は青茶(ウーロン茶)のカフェイン量に分類されます(ここでは詳細な発酵度数の考慮は割愛します)
青茶のカフェイン量は、煎茶やほうじ茶と同水準のカフェイン量を含んでいます。
言い換えるとコーヒーの3分の1程度のカフェイン量です。
カフェインを摂取すると中枢神経を興奮させ覚醒作用が働きます。眠気防止や利尿作用、胃酸分泌促進効果もあります。詳しくはカフェインの作用についてお茶に含まれるカフェインの作用について「植物はなぜ薬を作るのか」(文春新書)を読んで勉強してみた。に記載してます。
東方美人の読み方は
日本語読みは「トウホウビジン」
日本語読みだとそのまま「トウホウビジン」でOKです。
中国語読みだと「ドウファンメイレン」
中国語読みだと、「ドンファンメイレン」です。たまにそちらの表記をしているサイトなどもみかけますね。
東方美人の名前の由来
東方美人が今の名前に定着したのは、欧州での人気によるものです。
独特のマステルフレーバーは、19世紀の欧州(特にイギリス)で強い人気を誇り、「オリエンタルビューティー」という名称でブームとなりました。
その「オリエンタルビューティー」が直訳されたのが「東方美人」というわけです。
東方美人のティーバッグ
市販の東方美人は、Amazon等のECサイトや、直輸入している台湾茶専門店などで購入することが可能です。
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