こんにちわ。ティースタンド愛好家です。
この記事では鉄観音茶について解説していきます。
鉄観音茶とは？
鉄観音茶は今から300年程前から中国大陸で飲まれている烏龍茶（青茶/半発酵茶）になります。
日本には1980年代の烏龍茶ブームの中の中でも認知された品種でもあり、中国茶・烏龍茶の中でも知名度の高い品種となっています。
鉄観音茶の歴史
木柵鉄観音茶鉄観音茶は、鉄観音茶葉の品種で作られた烏龍茶になります。
鉄観音茶の茶樹は今からおよそ300年前に中国大陸の福建省で発見されました。
福建省の安渓県で栽培され、安渓鉄観音茶として有名になります。
その後約100年程前に台湾にも伝達されました。
台湾台北文山区木柵地区で栽培されたものが、台湾四大銘茶の木柵鉄観音茶に繋がります。
ただし、中国大陸と台湾では「鉄観音茶」の定義が異なるのが注意点です。
中国大陸では鉄観音の品種によるものですが、台湾では品種ではなく鉄観音の製法によるものも鉄観音と呼ばれています。
鉄観音茶のお味
木柵鉄観音茶鉄観音茶は中国大陸と台湾では、定義が異なっていきます。
まず中国大陸の方は、鉄観音の品種を使っていますが、清香と熟香の2種類の製法に分かれます。
簡単に説明すると、清香は色が浅く、香りや清らかな味わいを重視した製法です。
一方で熟香りは、焙煎を加えており、、味の力強さやコクのある旨味を追求した製法になっています。
台湾の木柵鉄観音に関しては、重焙煎重発酵が特徴になります。
焙煎による芳ばしさと強く奥深い味わいが特徴です。
鉄観音茶の淹れ方
木柵鉄観音茶半発酵茶の鉄観音茶は100℃の熱湯で淹れると美味しく飲めます。ベストな抽出温度は種類や銘柄にも左右されますので、パッケージ裏の淹れ方や、自分の味覚でも確認しながら探してみるのが良いでしょう。
茶葉の状態にもよりますが、発酵度が高く焙煎をした鉄観音茶は、洗茶をしてみると良いでしょう。1回目はお湯を少し注ぎ、5秒～10秒経ったら、捨ててみましょう。茶葉が水分を含み、1煎目から味がしっかり出やすくなります。
基本的に2gの茶葉に150ml～250mlのお湯を注ぎ、3分程しっかり蒸らすと美味しく飲むことができます。5gで150ccで1分程だと、強めの味わいで抽出できます。
鉄観音茶のカフェイン量
半発酵の鉄観音茶は青茶（ウーロン茶）のカフェイン量に分類されます（ここでは詳細な発酵度数の考慮は割愛します）
青茶のカフェイン量は、煎茶やほうじ茶と同水準のカフェイン量を含んでいます。
言い換えるとコーヒーの3分の1程度のカフェイン量です。
カフェインを摂取すると中枢神経を興奮させ覚醒作用が働きます。眠気防止や利尿作用、胃酸分泌促進効果もあります。詳しくはカフェインの作用についてお茶に含まれるカフェインの作用について「植物はなぜ薬を作るのか」（文春新書）を読んで勉強してみた。に記載してます。
鉄観音の読み方は
日本語読みは「テッカンノン」
日本語読みだとそのまま「テッカンノン」でOKです。
品種名は、中国福建省安渓県の安渓鉄観音茶「アンケイテッカンノンチャ」や、台湾台北市文山区木柵の木柵鉄観音茶「モクサクテッカンノンチャ」と読みます。
中国語読みだと「ティエグアイン」
中国語読みだと、「ティエグアイン」です。日本でも鉄観音の名前が浸透してるので、あまりその表記を見かけることはありません。
铁观音（簡体字）
鐵觀音（繁体字）
Tiě guānyīn
鉄観音茶の名前の由来
鉄観音茶の名前に由来は、いくつかの諸説あります
1つは 1720 年頃、西坪鎮
堯陽松岩村の魏蔭という観音信仰の厚い茶農が夢
の中で観音からお告げがあり、岩の割れ目から茶
樹を発見する。魏はこの茶樹を各地に広めたが、
茶は鉄のように色が黒く、観音のお告げと相まっ
て、鉄観音と名付けられた。
引用：鉄観音茶の歴史とは
諸説1は、「観音」からのお告げと、「鉄」のように色が黒い茶であることから、名付けられたというものです。
もう一つは、王士譲という人が 1736 年に南山
を歩いていて、他と異なる茶樹を発見し、持ち帰っ
て育てたところ、この茶が素晴らしい香りを放ち、
北京に行く際に宮廷に献上し、時の乾隆帝より『南
岩鉄観音』と命名されたというもの。
引用：鉄観音茶の歴史とは
諸説2は、新しい茶樹を発見して宮廷に献上、そして皇帝が「鉄観音」と単語を使い命名した説です。
ただし、今から300年程前に中国大陸で発見された品種のため、正確な由来は分かっていません。
鉄観音茶のティーバッグ
市販の鉄観音茶は、Amazon等のECサイトや、直輸入している台湾茶専門店などで購入することが可能です。
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