カフェインって、取りすぎは良くないとか聞くけど実際どうなの?あまりよく分からない。。。
お茶にはカフェインが含まれてます。
一日に何杯もコーヒーを飲む人(カフェインを摂取する人)もいれば、一方でカフェイン断ちをする人など、カフェインの付き合い方は人によって様々だと思います。
様々な情報が錯綜する現代社会において、この記事では改めてカフェインを正しく知ることを目的に、「植物はなぜ薬を作るのか」(文春新書)の内容を引用して整理してみます。
(期待。。。)
カフェインとは
カフェインはどこで採れるの
ところでカフェインって、どこからやって来たの?
コーヒーやお茶に含まれているカフェイン。自然界では約60種の植物に含まれている化合物です。
・コーヒー豆の現植物であるアカネ科のコーヒーの木
・お茶の原植物のツバキ科のチャノキ
・チョコレートの原料であるアオイ科カカオ
・コーラの原料であるコーラの木 等
植物がなぜカフェインを持つかというと、カフェインの毒性により身を守るためです。
小動物や虫が食べられることを防ぐために、植物はカフェインという毒性を備えたのです。
ちなみに人間はカフェインを解毒することができるので、カフェインを摂取できます。ただし過剰摂取は注意です(詳しくは後半部分で説明します)
カフェインに毒性、、、さらに人間は体内で解毒できるだと??
カフェインの主な作用
カフェインの効能は以下の通りです。
・眠気防止
・利尿効果
・胃酸分泌作用
眠気がなくなったり、覚醒して頭が冴えたり、トイレが近くなったり、と日常的に感じていると思います。
たしかに、コーヒーやお茶を飲むとトイレに行きたくなるなぁ、、、
ではなぜ、そのような作用が起きるのでしょうか。
それは、薬が作用するのと同じ仕組みで化学的に解明されてています。
カフェインはアデノシンをブロックすることで作用する
カフェインはどのように作用するのでしょうか。
図で説明すると以下のようになります。
通常、人間の細胞が体内で、痛みや炎症、覚醒するなどの状態は信号伝達物質が細胞の受容体(レセプター)に結合することで生じます。
カフェインで説明すると、人間のほぼ全ての細胞にある”アデノシン”が鍵となります。
アデノシン??
その”アデノシン”が眠気を引き起こす、痛みを誘発する、血管を拡張するなどの神経作用をもっています(上の図のようなイメージ)
うんうん(なんとかついていってる)
ところが、そこにカフェインを摂取すると、その”アデノシン”の作用をブロックする効果が生まれます。
図にすると以下のイメージです。
図のように、拮抗性薬物(カフェイン)が受容体(アデノシン)をブロックすることで、アアデノシンの作用が働かなくなります。
要するに、”アデノシン”の働きでもある
眠気を引き起こし、
痛みが誘発するしづらくなり、
血管を拡張させる
という作用が一定の期間に働かなくなるのです。
なるほどねー(半分くらい理解した模様)
それで、カフェインの毒性が気になるんだけど。。。
カフェインの毒性と過剰摂取について
カフェインには毒性があり、成人では一度に10グラム以上摂取すると危険と言われています。
ちなみにコーヒーやお茶に含まれるカフェインは、数10ミリグラム(危険基準の1000分の1程度)で、人間にはカフェインなどを解毒分解する酵素があるので、速やかに解毒することができます。
食品とカフェイン濃度(カフェイン量)については以下の農林水産省の表を引用します。
この図をみても分かるように、コーヒーやお茶も常識的な範囲で飲む分には問題ないことがわかります。
こうやってみると、お茶やコーヒーに含まれるカフェイン量って多くないんだね
ただ、お酒を飲めない人がいるように、カフェインの解毒も多少の個人差はあると思いますので、人によってカフェインが体に合う合わないがあると考えられます。
カフェイン断ちなど、カフェインを断ったことで体調が良くなった人もいるでしょう。逆にコーヒーやお茶を毎日飲むことで健康につながる人もいますので、そのあたりは個人個人が見極めていくべきだとは思います。
ちなみにお茶に含まれるカフェイン量は、コーヒーの三分の一程度ということも分かります。
なんかわかるー、自分も夜にお茶を3杯以上飲むと寝れなくなるんだよね。1~2杯まではカフェイン量的に大丈夫なんだけど
上記の図が示すように、エナジードリンクドリンクはコーヒーやお茶の10倍以上のカフェイン量を含んでいます。一度に複数本飲むのはやめた方がよさそうです。
体内でのカフェインの解毒時間もあるので、しっかりと間をあけて飲む方がよさそうです。
エナジードリンクの飲むすぎはけっこう危険なんだね、カフェイン量すごいな、、、
「植物はなぜ薬を作るのか」とは
「植物はなぜ薬を作るのか」とは、斎藤和希先生の書かれた植物と医学の本です。人類が植物から薬を抽出して、医学を発展させてきた歴史が解説されています。
植物の成分の話も詳しく解説されており、カフェインのほかにも、ポリフェノールやモルヒネやニコチンなど、毒性や中毒性、麻薬性のあるもの、それが東洋医学や西洋医学でどう用いられてきたかなど、非常に興味深い内容の本です。
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